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未来食堂通信

フランスかぶれ 2011 完結編 




また間隔が開いてしまった・・・・・。






料理人たるもの、あらゆる雑念を取り払い、寡黙な職人として自分の職業に取り組んでいる時間は一定必要なのだ。ブログなぞ書いているヒマはない!!  と自慰しつつも、 結局は周期的に訪れる 帰宅するとすぐに寝てしまう眠り病に入っただけのような気も・・・・・・・・





前回 男のJB好きの個人的言い訳を書かせてもらったが、もう少しだけ他のフレンチロリータ系のファンと比べて何が肩身がせまいのかを補足しておきたい。






まずはB.B。。


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1956年の映画『素直な悪女』で鮮烈なデビューを飾り、1960年に『ブリジット・バルドー

とロリータ・シンドローム』 (Brigitte Bardot and the Lolita Syndrome) という写真集

をだしたモロ

当時のフレンチ ロリータブームの火付け役だったブリジット バルドーは結局そのあと戦後

フランスにおける反道徳、反規範、性的反抗の社会現象であった「アプレゲール」の象徴に

なってしまい バルドーのファンはモンロー好きやソフィア ローレン好きと同じように

せいぜい映画好きぐらいの好印象しか持たれず、白い目で見られることは決してない。




強引に言わしてもらうが、日本人初のボンドガール キッシー鈴木 こと浜美枝のファンを

誰も揶揄できないのと同じ。



キッシー


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足が長い。


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おなじくロリータ系譜の一人である女優 アンナ カリーナにはココ シャネル命名と、ゴダール映画女優という決定的なプレミア感がついているので彼女の男性ファンは完璧にオシャレ指数が上がるのがずるい。





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あとシルヴィ ヴァルタンとかフランソワーズ アルディはルックス的にはかなりロリータなのに


シルヴィは見かけとは裏腹のハスキーヴォイスで歌はロックよりだから・・・・


フランソワーズ アルディは


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こういう文学的ノスタルジアを髣髴とさせるイメージがあるので偏見のそしりを受けることは少ない。





で。。。。。結局 こういうのを鑑賞して



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荒木氏所蔵を拝借。



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「やはり生足最強。。。」
とか言っていると確実に差別じみた誹謗を周りから受けるのである。





こうして 前回、前々回でフランスを横目でというか、微妙な表現になるが・・・・ロンドンではなくローマ(イタリア)とパリを斜視 (ローパリ?)で見るような状態になった マイ ルーツを徒然と書かせてもらったが もう一つルーツがあるとしたらやっぱり 1998年に発行されたブルータス の「フランス商品学。  なにしろフランスかぶれなもので!」


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日本人がもつフランスのイメージを 01の自由の女神 から 02 エール フランス /06 実存主義とサルトル /09 シトロエン /14 スタイル・カウンシル /19 エマニエル夫人 /34 フランソワーズ・サガン /35 B.B /49 ソルボンヌ大学 /55 雑貨少女  /67 クロード・チアリ /76 日本かぶれ などの項目で 「フランスかぶれ万歳!」と声高々に綴っていく マイ 雑誌購読ヒストリーの中でもかなりお気に入りの一冊。




これをイタリア修行の際、何故かトランクに入れて帯同し、イタリア滞在中読み耽るという バチカンで御経を唱えるような暴挙に浸っていた。




今読むと項目のピックアップが何個か無理矢理感を感じて、「ソレ入れんのやったらアレやろ」的なものがあったり、ここぞという項目でイマイチ踏み込みが浅い記事が多いのだが、これはこの当時の日本文化のフランス文化の解読深度であって、けっしてブルータス編集部の責任ではないと思う。島国 日本での異文化の解読・浸透というのは一朝一夕ではやはり不可能であり、それぞれの国との「国交の時間」と「深度」と「かぶれ人間の数」の上に公式が成り立つ。


同じ企画でぜひまたやってほしいのだが(フランソワ シモン来日然り 〈彼のブログ「SIMON ~SAYS!」おもしろい!!〉 、ブオナッシージ来日然り)ブルータスのような雑誌の編集長って前任者の二番煎じは絶対にやらなそうだから無理だと思う。





内容に一個一個ふれているとイタリアンレストランのブログという主旨が壊滅的に破たんしてしまうのでやめとくが、05 ボージョレ ヌーボー、36 ペリエ、50 エスカルゴ(!)など一応あるものの、、結構幅をきかしてもいいような気がする“フランス料理”が 73 番目にやっと  登場するところがイタリア料理業界からみると痛快・・・。


あと仏と仏蘭西(フランス)という冗談なのかわからない異ジャンルを内面融合させるみうらじゅんの素敵な考察や、ブレイク以前のリリー フランキーが魅せられる加藤紀子などの文章がたまらない。。。



ちなみに同い年で三重出身の加藤紀子は自他ともに認める フランスかぶれ。日本がフランスに誇るシャンソン歌手 淡谷のり子にアイドル時代 歌唱力を認められたからではないだろうが、30代に入ってからの地道で自然体に好きなフランス音楽(他)に携わる仕事ぶりには本当に共感・・。ちなみにもう何年も前だが彼女のネットラジオ番組(leçon de a.b.c)でリンダ ルイスが好きということも知ってフランス&ボッサ専門だと思っていたので軽く度肝を抜かれる。(とういうか、同い年だし普通に友達になりたい・・・)




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・・・・・・・・この生足に強烈な「かぶれ感」 を感じるのは僕だけだろうか??





フランスかぶれ編、まだまだ書きたいのですが 







by tre-lumache | 2011-07-11 09:36 | フランスかぶれ 2011