未来食堂通信

toriiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiino!!!





思わぬ横道にまた入りこんでしまっていましたが、


春の兆しも感じるようになった昨今


シチリア編のときのように自分の中での季節外れな記事ネタになる恐怖感に苛まれないように


早急にトリノ編を記したいと思います。


トリノといえばイタリア修行当時、在伊日本人料理人会の本部がある町(今もあるのか?)という印象が強く(毎年総会が開かれ星付の店にいれば必ず招待状が届く)、

日本人がウジャウジャいた町だったので(今はもっとそうなのかもしれませんが)あまり近づかないようにしていました。



と言いつつもピエモンテ料理は大好きだったのでミラノにいた時も、リグーリアにいた時も


トリノの周辺のお目当ての町やレストランには休日を使って食事目的で片道4時間近くかかってよく小旅行していたのがいい思い出になっています。



しかしトリノ自体には場所的にそれらの町よりも意外ともっと北西に位置していてミラノやリグーリアからの中継地点になりえず、(アルバもクーネオもブラもアスティもヴェルチェッリもトリノまで行かなくても着くので)よけいに足が向かなかった街でした。




しかしトリノは僕のイタリア文化研究上、やはり面白い街であることには違いなく何を書こうか少し迷ったのですが


今回はある建物とその建築家について・・・・



さてイタリアでアントネッリといえば僕も含めたおっさんには間違いなく往年の官能コメディ女優ラウラ アントネッリですが、


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この予告編のナレーションの声はいいなあ 誰か教えてください。






トリノでアントネッリといえばアレッサンドロ アントネッリ




あのモーレ アントネッリアーナの設計者。(どういう建物かは説明省略)


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高さ167m


途中でもっと高くなるように足して、足して、足しまくったらしい。

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2セントユーロ の硬貨のデザインにもなってる。





これと別で日本では意外と知られていないのが 通称フェッタ ディ ポレンタと呼ばれている建物。


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ウスイ


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高さは27m。


6階建て、 奥行き約5メートル 一番狭いほうだと70cmしかありません。



正式名称はカーザ スカッカバロッツィという彼の妻の名前を付けた建物で 夫婦で一時期住んでたらしいのですが、建物の倒壊を恐れて 誰もこの物件への入居希望はなかった らしいです。
幅のない土地にある程度以上の高さの建物を建築することはできないとしていた当時の建築法への挑戦状として建てたようなのですが そうとうひねくれてないとこういうことは実践出来ない芸当。


フェッタ ディ ポレンタという通称の由来はこの黄色さと建物の厚みが丁度ピエモンテなど北イタリアで食べられているポレンタのフェッタ(スライス)に似ているからといわれています。



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確かに似ている。



これにチーズや生ハム、ラグーなどをかけて食べるのですが 僕は北イタリア修行時代のある時期、まかないで二日に一回ぐらいの割合でこれを食べさせられていた時期があり、完全に食べ飽きた感のある食べ物なので年寄りのキクイモのように今はあまり見たくもない部類のイタリア料理になります。



27mというと奈良の平城京跡に復元した大極殿と同じ高さ・・・・・



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これで 奥行き70cm・・・・・・・確かに住みたくない。



で 本人の肖像画


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高さを求めたり、薄さをアピールしたり、窓のない家もつくっているらしい。




・・・・・・こういうタイプの人間(料理人)にはなりたくないなあ。





(建築分野での評価はそれなりにある人です。あくまで個人的な見解です)



























余談






以前ブログで紹介した トッポ ジージョの映画の予告編もすばらしいし、



今回の 続 青い体験の 予告編のナレーションもとてもすばらしいと思います。



そんな中、是非紹介したいのが 1976年の東宝制作、監督 市川崑、主演 石坂浩二の名作「犬神家の一族」の大ヒットを見て

’77年 東映が二匹目のどじょうを狙って制作した[犬神の悪霊」という どうしょうもない映画の予告編。 上記の秀逸なナレーションとうって変わって あいだみつを系の極太の毛筆で書きなぐったような文字のみの予告なのですが、その内容が時折インターネットのワインショップなどでよく見るワイン推薦文などちゃんちゃら生ぬるいような、

人類がもっている本能的な好奇心を煽りまくるフレーズが炸裂しまくる「見たくて、見たくて、仕方がなくなる」すばらしい予告編なのです。


「遂に登場!!」

「エクソシスト オーメン を凌駕する!」

「日本初の本格オカルト!」



「犬神の悪霊(たたり)」
「日本の秘境 久賀村と」

「大都会の 狭間(はざま)に」
「現代科学を 超(こ)える」
「魔界があった!」


「人の憎しみを かきたてる」
「犬神とは何か?!人の心を 喰いつくす」
「犬神とは何か?!」


「あなたも 憑かれる」
「犬神の恐怖!!」

 

と、この激情あふれるフレーズの連発は半永久的に続いていくのですが、

もう最後のほうになってくると完全に暴走気味になりフレーズ作家としての抑圧されていた願望が爆発してしまっています。


「運命(さだめ)に挑み 魔と戦う 大和田伸也」 ぐらいならもういいのですが


「神を怨(うら)み 血を呪う 室田日出男」


「光と戯(たわむ)れ 闇に跳ぶ 長谷川真砂美」




とかなってくるともう何がなんだかわからないのですが、このフレーズ作家の欲望の開放感と幸福感


にこちら側も浸ることができて明日への活力が湧いてくるのでした。




犬神の悪霊 予告編









トリノ編  
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by tre-lumache | 2011-03-02 03:25