未来食堂通信

SCARPARIELLO

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彼は私の祖父の靴に対して軽蔑の仕草をし、「そいつはしっかりしているようだが、もう壊れかけているようなもんだ!」と言ったのだ。


私は英国製の靴なんだよと懸命に繰り返して言ったのだが、彼はいつも答えるのだった


「若いの。そいつは靴底ではなくて、聖体(オブラート)だよ! その靴で第一の聖体拝領くらいはやれるだろう。トレド通りに散歩に出掛けて、昇り降りを一回やれば、そいつを捨てねばならなくなるだろう!」




                                              クレシェンツォのナポリ案内 より




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今月の月刊専門料理にでてた。


SCARPARIELLO(スカルパリエッロ)=靴磨き職人風





料理本とかでこの料理名の由来として紹介されているのは必ず「パスタの皿がよく磨かれた靴のようにピカピカになるまで舐めるように食べつくすほどおいしいから」 というものです。 


しかし異論という程のものではないのですが、僕はこの由来話に昔から疑問をもっておりまして、おいしさのあまり皿を舐めつくすほどだったというよりも、実は空腹を満たされないが為に最後の最後まで皿を舐めつくしたのが由来の実情であって(もちろんおいしかったんでしょうが) どちらかというと産業革命以降の近代~戦後における南イタリアの経済的貧困を象徴するような料理だと思っています。





上記の 而立書房刊 「クレシェンツォのナポリ案内」には こんな話も載っています。



「8歳のときには、‘パスタ吹き‘をしていました」




「いったいどんなことをしていたのです?」




「パスタ吹きとはですね、パスタを吹く仕事のことです。親父は友人の食料品店へ私を奉公に出しました。私は毎日、出てくるゴミを集めなければなりませんでした。ゴミというのはすべて、残ったパスタの屑で、売り台の上か、地面に見つかるものでした。お分かりのように、こうした複合パスタ---スパゲッティ、チューブ、マルタリアーティ-----は、インゲン豆やジャガイモと食べれば、ほんとうに素敵な食事になりますよ!で、今お話しようとしていたのは、私の仕事のことでした。パスタの屑を集めては、それをふるいにかけ、正真正銘のゴミと区別し、最後に上から息を吹きかけ、ほこりを飛ばすようにしていたのです。ですから、私は‘パスタ吹き‘と呼ばれていたのです」










・・・ええ話です。





靴磨きといってまず思い出すのはちょうど僕のイタリア滞在時、インテルで活躍していたフランチェスコ モリエーロ(SCIUSCIA' MORIERO!!!)の靴磨き職人風??ゴールパフォーマンス。 こんなの覚えてるの日本に何人いるんですかね?







0:30から靴磨きの様子が一瞬映ります。(ほんまに一瞬) この年 ウディネーゼからミランへ監督就任したザッケローニも0:31に映っててなかなか面白い画像です。






もちろん逆ヴァージョンもあり。 ロナウド超全盛期。ほんまにええ時代にイタリアにいました。。。。






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これもおもろい。








ええですね。








ちなみに僕も休みはよく靴磨きをしています。
ただ趣味というよりも性癖に近いような気がするときがありますが・・・・・









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by tre-lumache | 2012-08-16 02:44